2023年05月26日

2023(令和5)年 第20週
(5月15日~5月21日)

~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
 咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 さらに増加」
 第20週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,827例であり、前週比28.0%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナの順で、定点あたり報告数はそれぞれ7.15、3.73、2.17、0.57、0.56である。
 感染性胃腸炎は前週比27%増の1,359例で、南河内10.94、三島10.88、大阪市西部8.50、北河内8.29、大阪市北部7.14であった。
 RSウイルス感染症は34%増の709例で、南河内6.13、大阪市北部5.14、泉州5.05である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は42%増の413例で、南河内3.69、北河内3.29、大阪市南部3.22であった。
 咽頭結膜熱は15%減の108例で、南河内1.38、大阪市東部0.86、中河内0.72である。
 ヘルパンギーナは100%増の106例で、堺市1.00、大阪市南部0.94、泉州0.75であった。

 第19週より定点把握感染症となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は前週比33%増の686例で、定点あたり報告数は2.37である。
北河内2.76、大阪市南部・堺市2.69、大阪市西部2.67、泉州2.45であった。

~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は昨年同時期より多く、 2021年7,873例、2022年13,226例と増加している

【全数把握感染症】
「梅毒」
全国の梅毒の年間報告数は、2020年5,867例、2021年7,978例、2022年は過去最高の13,226例と増加している。
大阪府においても、2022年は1,823例で現行の集計方法で過去最高の年間報告数であった。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

梅毒(大阪府感染症情報センター)
梅毒とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年5月25日更新)